フリーランスの暇な時に書く技術メモ
Genki Tech

Panasonic GH5 の リモートシャッターを自作してみた

3D プリンターのレイヤーラプスを作りたくて、GH5 のコマ撮りを自動化するためのシャッターを自作しました。シャッターだけ押せればいいので、純正のリモコンは高いしオーバースペックです。

実装に少し苦労し、情報が少なかったので記事にしてみました。

リモコンの仕様

リモコンは大体カメラの横にこういうプラグがあります。

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このリモコン端子には 2.5mm の 4 極オーディオプラグが刺さるので、そこにうまい具合にスイッチをつないだりすることでシャッターが切れるようになっています。注意点としては一般的なステレオミニの 3.5mm ではなくて、2.5mm の小さい規格ということと、必ず 4 極のものを使う必要があります。(右のはダメ)

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難しかった点として、GH5(と言うかパナ機?)は単にどこかをつなぐだけではシャッターが切れませんでした。色々調べてみると、この 4 極端子の根元から 1 番目と 2 番目に該当する部分の電圧を一定範囲で切り替えることでシャッターが切れるみたいです。

どうやって電圧をコントロールするかと言うと、スイッチの ON&OFF で抵抗値が変わるようにしてあげればいいわけですね。具体的にはスイッチ OFF の時に 40kΩ 程度、スイッチ ON の時に 2kΩ 程度になればいいみたいです。

回路図にするとこんな感じ。手持ちに細かい単位の抵抗がないので 1kΩ と 10kΩ を組み合わせました。

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リモコンの自作

使用したパーツはこんな感じ。

  • 1KΩ 抵抗 x 2
  • 10kΩ 抵抗 x 4
  • タミヤ 5A マイクロスイッチ
  • 4 極 2.5mm メスー 4 極 3.5mm オス 変換アダプタ
  • Anycubic Vyper (3D プリンター) 用に設計して印刷した組み込み用パーツ

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なぜ 2.5mm のケーブルを直接加工しないでコネクタを使うのかと言うと、前に細いオーディオケーブルの加工で苦労した経験があるためです。このような変換プラグを使ってむき出しの端子側に直接はんだ付けした方が楽ですし、そうすればスイッチ側もケーブルを脱着できるので便利そうです。

一応 Amazon のリンクも貼っておきます。

はんだ付けして 3D プリントした筐体の中に組み込みます。

かなり窮屈で配線の接触が怖いのでセメダインで固めます。(セメダインは固まるまで電気流れます。ちゃんとした絶縁のもので固めるべきです)

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テスト

セメダインが固まってからテストすると、ちゃんとシャッターが切れました。(写真はシャッターの瞬間)

3D プリンターに組み込んでタイムラプスを作るのは別の記事にしたいと思います。

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