フリーランスの暇な時に書く技術メモ
Genki Tech

Anycubic Vyper で途中でフィラメントが切れたときに上手に交換して再開させてみた。

フィラメントの残量がギリギリで印刷しようか迷ったことはありますか?

Anycubic Vyper にはフィラメント切れセンサーと一時停止&再開機能が付いているので、最悪足りなくても止まってくれて、交換してから再開できると思って印刷したら、このように最後少しだけ印刷がされないまま、一時停止ではなく完了になっていました。

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フィラメント切れを検知して一時停止しなかった原因

これはプリンターのせいではなく、フィラメントの最終部分がロールに固定されているせいでした。

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この部分が引っ掛かってフィラメントがそれ以上送られないので、フィラメント切れセンサーも感知できないということです。

なので、フィラメント切れで一時停止させるためには、この部分を前もってカットしておく必要があります。最初からカットすると心配なので、残量が怪しくなってきてからカットするのがいいかもしれません。

一時停止と再開時の Anycubic Vyper の動作を確認

試してみないと安心できないので、フィラメント切れ時の動作を試してみました。

印刷中にフィラメントが切れるとビープ音と共にメッセージが表示されます。

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OK をタップすると、「Resume(再開)」が押せるようになっているので、印刷が一時停止状態になっていることが確認できます。

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このタイミングでいわゆる「フィラメント交換」を実行出来たらベストだったんですが、それは出来ないようなので、新しいフィラメントを手動で押し込みながら「Resume(再開)」します。切り替わりが分かるようにフィラメントの色を白に変えてみました。

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結果どうなったかと言うと。。。こうなりました。切り替わる場所はうまく行っているんですが、その手前でモーターが脱調していたようです。

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上手に再開させるための原因調査と再挑戦

なぜ脱調したのか再度試してみました。今入っている白いフィラメントのまま、適当な位置でカットして再度同じモデルを印刷して、フィラメント切れで止めてみると、しばらくたつとこんな感じになっていました。

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一時停止時も、ノズルやベッドは高温状態を保っているようで、時間と共にフィラメントが溶けて流れ出てしまうようです。この状態で印刷を再開したのが先ほどの失敗の原因のようなので、一度綺麗にします。

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先ほどと同じように黒いフィラメントを手で押し込みながら印刷を再開してみると、今度はうまく行ったようです。成功ですね。

ただ良く見ると、印刷を一時停止した所の層はきれいにつながっていません。これは先ほど除去した、熱で溶け出てしまったフィラメント分が足りていないんだと思います。

これは小さなモデルなので目立ちますが、大きめのモデルだとそれほど目立たないと思います。

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結論

と言うわけで、無事フィラメント切れを上手に再開させることは出来たものの、完璧に分からないほど綺麗に再開させるのは難しいかもしれません。

さらにフィラメント切れから色が変わるところまでの間は、フィラメントの引き戻しが機能していません。モデルによってはフィラメントの引き戻し動作も重要になると思います。

なので再開ありきで印刷することはお勧めしませんが、それほど精度を求めないモデルの印刷に、余った少量のフィラメントを使用することは出来そうです。

ちなみに自分はフィラメントの重量を使用前にケースごと測定しておくことで、残りのフィラメントのある程度正確な量を把握しています。ご参考まで。

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使用している 3D プリンターの紹介はこちら。

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