Anycubic Vyper に フレキシブル磁気 PEI ビルドプレートを導入して時々浮いて剥がれる現象を完全解決!!
気温が 10 度を下回り始め、時々こういう感じで造形物が浮かび上がり、最終的には剥がれて失敗する事がありました。(右上の丸いパーツの左側が浮いてきています)
少しずつ印刷すればそんなに問題になることはないですが、自分は時短で夜に大量のパーツを並べて印刷したい人なので時々ある失敗が大ダメージになります。安眠のために何とかしなければ。
原因と対策
1 層目の定着は問題なさそうで、2,3 ミリくらいの所から浮き始めます。今までこういう事は無かったので、原因はプレート上の汚れか、気温がの低下くらいしか考えられません。
とりあえず台所洗剤でやさしく洗浄するもののあまり改善せず。
プリンタ―全体を箱で覆って温める作戦も考えたんですが、大がかりになるしレイヤーラプス撮影しづらくなるので最終手段に取っておくことに。
調べていると、表面がツルツルの PEI ビルドプレートと言うのがあるようで、昔そういうタイプのフレキシブルじゃないプレートで印刷後にはがせなくて苦労した事を思い出しました。もしや、めっちゃ貼り付くのでは?
Vyper に合うサイズの PEI ビルドプレートを発見
と言うわけで Vyper に合うサイズのフレキシブル磁気 PEI プレートを探してみました。マグネット土台付きでちょっと割高ですが、Vyper に合うサイズのものを見つけました。
Ender 3 サイズのは沢山あり、マグネット土台なしのプレート部分だけもあると思いますが、Vyper サイズでは見つけることが出来ませんでした。そのうち純正のプレートだけのが安く出るかもしれませんね。
外観
見た目はなかなか高級感があってテンションが上がります。マグネット土台とビルドプレートの 2 点セットです。
Vyper は少しだけサイズが違いますが、最初からマグネット土台がついているので、付属の土台は今回は使いません。
レベリングの注意
PEI のビルドプレートは表面が熱に弱いらしく?ノズルが直接当たるとダメージになるので注意と言う情報をちらほら見かけたので、ノズルを直接当てるタイプの Vyper の自動レベリングは少し心配でした。
なので念のためビルドプレートを上下逆さにしていったんレベリングだけ実行し、元に戻して使いました。
印刷物をはがすときの注意
注意書きに、印刷後すぐにはがさず、ベッドが冷却されてから剥すようにと指示がありました。温かい状態で剥すと表面の PEI 素材が下のステンレスから剥がれる可能性があるようです。
普通に印刷してみた
厳密には Vyper のビルドプレートサイズが 横 250 x 縦 265 なので、260 x 260 は横に少し長く、前後に少し短い感じですが、ほぼぴったりで問題なく使えました。
このモデルは Vyper 純正のビルドプレートだと端っこの方が 2 か所ほど浮いてしまったんですが、そんな気配もみじんもありません。
このくらい大きいモデルだとビルドプレートを外すときに曲がる関係で勝手に外れますが、小さいモデルはびっくりするぐらい強くへばりついてます。(もちろん強めに曲げれば簡単に外れます)
少し意地悪して、端が浮きやすい巨大な枠を印刷してみましたが、こちらも全く浮いてくる気配はありませんでした。
同じモデルを Vyper 純正のものでテストしていた時は 5 回ほど試行錯誤して 1 度も成功しなかったんですが、1 発で見事に印刷できました。
さらに意地悪なモデルも印刷してみました。これでも剥がれずしっかり立ってるのは正直驚きです。
今のところかなり満足しています!
Vyper で剥がれる問題と戦ってる人がいましたら是非おすすめしたい一枚です!
使用している 3D プリンターの紹介はこちら。
3Dプリンター Anycubic Vyper 導入!
一家に一台 3D プリンターの時代はいつか来るんだろうか等と考えながら前から興味があった 3D プリンター。 かなり手ごろな価格で良いものが出てきたので遂に手を出してしまいました。(自分は運よく 3 万で購入) Anycubic Vyper にした理由 カスタマイズしやすい骨組…